【リハビリコラム】車いすについて②

皆さん、こんにちは

毎日、家から出たくないくらい暑い日が続いていますね。家でもクーラーが欠かせないですね家の中でも外でも熱中症にはなりやすいみたいなので、熱中症対策をして下さいね!!

さて、今回は前回に引き続き車いすについてお話していこうと思います。もし、前回のブログが気になる方は、是非チェックしてみて下さい

 

車いすにはいろんな種類があるのは知っていますかいろんな車いすがある中で、どんな車いすがいいのか、大きさは合っているのかといろいろ分からないことがあると思います。

これからその疑問を解決できるよう、種類別に説明していきます

 

自走式(自分で操作するタイプ)

タイヤも大きく、小さな力でも動かしやすいのが特徴。安定感があり、低い段差であれば乗り越えることもできる。

※介助用車いすより大きいため、使用場所の通路幅や車に乗せる必要性の有無等も確認しましょう!

 

介助式(介護者が押して動かすタイプ)

自力で操作ができない方のための車いす。後輪のタイヤは12~18インチと比較的小さめのものが多く、通路の狭いところでも小回りが利くという特徴がある。自走式の車いすよりも軽量でコンパクトな点もあり、折りたたんで持ち運ぶことが多い介護者には便利です。しかし、自走式に比べてやや安定感が劣るので、移乗する際などの転倒には注意が必要です。

 

モジュール(モジュラー)車いす

車いすの各部品(フットレストや肘置き等)が動いたり角度が自由に調節できたりするタイプ。また、背中の角度や張り具合も調整でき、車いすに座っていても姿勢が崩れてしまう人におすすめします。

 

リクライニング式車いす

背もたれの角度が調整できる車いす。

座位姿勢保持が困難な方でも、頭を支える部分があれば安心して座ることができます。また、体全体を預けることができるため、長時間座っていても疲れにくく座ることができます。一方で、お尻がズレやすくなるため褥瘡のリスクや転倒リスクが高い人は不向きです。また、車いす自体が大きいため、狭い場所では使えないこともあります。

 

ティルト式車いす

座面と背もたれの部分の角度を保ったまま車いす全体が後方に傾く車いす。

座位姿勢保持が困難な方や、下肢の拘縮(股関節や膝関節が伸びにくい)が強い方でも座位姿勢をとることができます。また、長時間座位による褥瘡リスクが高い方でも安心して使用できます。

この車いすも大きいため、狭い場所では使えないこともあります。

 

これらの他にも電動車いすやリクライニング式とティルト式が複合したものなどいろんな種類の車いすがあります。

 

車いすによって、いろんな役割があったり機能があったりしますよね。この説明だけでは、どの車いすを使用するべきか悩む方も多いと思います。

これからは車いすをどう選定しているのか説明していこうと思います。

 

車いすを選定するポイント

・身体機能

・座位能力

・体の大きさ

・動作能力

・生活環境

これらのポイントは車いすを乗車する人によって判断していかないといけません。

この中でも座位能力についてお話ししていきます。

 

座位保持はどれくらい

このように座位の状態でどれくらい保たれるか評価をし、その結果をもとにどの車いすが最適か評価をしています。

・手の指示がなくても座れる場合⇒標準型車いす(自走式・介助式)

・手すりが必要な場合⇒モジュール型

・座位保持が困難な場合⇒ティルト・リクライニング型

このように大きく分けて考えており、使う方の能力に合わせる=行いにくい動作や能力を必要な機能で補うなどいろんな視点から考えて車いすを選定していきます。

 

具体的に例としては、

跳ね上げ機能

・車いすに移乗する際にしっかり立てず、お尻がアームサポートに引っかかる人

・脚ふみができず、介助量が多い人

・自身で移乗はできるが、脊髄損傷や片麻痺等で足に力が入らず手の力を使って移乗する人

 

フットサポートのスイング機能

・介助にて立位はできるが、足踏みや踏み返しができない人

・車いすに移乗する際にフットサポートに当たりやすい人

・少しでもベッドとの距離を縮めたい人

・介助する際にスペースを確保しやすい

 

背はり・アームサポート調整機能

・麻痺や円背姿勢が強く、座位姿勢崩れやすい人

・体格に合わせて調整ができる。

 

リクライニング機能

・足が曲がりにくい人

・腰痛などがあり、横になりたい人

・血圧が下がりやすく臥床をしたい人

・寝たきりの人が離床する時に使用するとき

 

ティルト機能

・長時間座位時にもたれにくく、体が前に倒れやすい人

・座位時にお尻が前に滑りやすく、褥瘡の危険性が高い人

 

今回は車椅子の種類やどのように評価をしているかを簡単にですが、説明をさせて頂きました。ただ車いすを使えばいいというわけでもなく、その方に最適な車いすを選定することで、楽に過ごせることができます

車いすでもサイズ等もあるので、どこかのタイミングでまたお話できたらなと思っています

  
   閉じる